ビールは様々な国で、大勢の人に愛されている飲み物で種類も豊富にあります。
それぞれのビールの特徴を知れば、その時々にあったビールを楽しめるでしょう。
今回は「サワーエール」の魅力や特量についてご紹介します。
1.サワーエールは酸味の効いたビール
ビールの味というと、真っ先に”苦さ”を思い浮かべる人が大半です。
ですがこのサワーエールは、名前の通り酸味が最大の特徴であり魅力のビールになっています。
普段飲んでいる大半のビールは苦味の印象が強いので、初めてサワービールを飲むと「すっぱい」と驚くかもしれません。
ですが飲んでいくと次第にこの酸味に慣れてきて、逆にこの程よいすっぱさが癖になってきます。
この酸味はヨーグルトと同様の原理で、通常の酵母で発酵させたビールを、さらに乳酸や野生酵母を使って発酵熟成することにより生まれます。
発酵のタイミングやフルーツを使用して発酵熟成させることにより酸味が変化するため、一口に「サワービール」と言っても酸味が強いものから、ほんのりとした酸味まで楽しめ、味の幅が広いビールになっています。
2.サワーエールはチューリップ型のグラスでゆっくり飲む
サワービールは酸味が効いているので、一気に飲んで喉越しを楽しむよりも、ワインのようにゆっくり味わいながら飲むのに適しています。
1口目で初めて舌に触れた時はすっぱさが刺激になりますが、2口目、3口目と飲んでいくうちに舌が酸味にも慣れてきて酸味以外の風味が鼻を通り味わい深いものになっていきます。
また、ビールを飲むときはビールジョッキで、と思うかもしれませんが、サワービールはジョッキではなくチューリップ型のグラスで飲むのがオススメです。
チューリップ型のグラスに注ぐことによって、サワービールの香りが程よく広がり楽しむことができます。
ビールを注ぐ際は、キンキンに冷やすのではなく、4度を目安に冷やして飲むのがいいでしょう。
4度程であればビール瓶の栓を抜いた際に泡が噴きこぼれる心配もありません。
サワービールは飲んでいくうちに、自然と温度が上がっていくことにより風味も変わっていくので、ゆっくり飲むことにより同じサワービールでも2倍、3倍と味の変化を楽しむことができます。
また、日本ではビールのおつまみは枝豆といったイメージがありますが、サワービールはどちらかというとスパイシーで洋風な食事に合うでしょう。
チーズやハーブで味付けしてあるものなどと相性が良く、さっぱりとさせて料理を引き立ててくれます。
3.サワーエールは初心者にも飲みやすいフルーツを使ったサワービール
サワービールは発酵させて得た爽やかな酸味で、ビールの独特な苦味が苦手な人でも楽しめるビールです。
ワインに似た風味があるので、ビールよりワイン派の人は特に入りやすいビールと言えるでしょう。
更にサワービールは熟成発酵させる際に、チェリーやラズベリー、ピーチなどのフルーツを使用しているものがあり、フルーツを取り入れることによりフルーティーでアロマな香りを感じさせてくれるので、よりビール特有の苦味や重たさがなくなり、お酒が苦手な人でも飲みやすいビールになっています。
また、サワーエールはパッションフルーツやラズベリーなどのフルーツフレーバーのシロップをビールに入れて一緒に飲むものがあります。
サワーエールの強い酸味とフルーツシロップの甘酸っぱさがとても相性が良く、特に女性の間では人気があります。
4.サワーエールは年月をかけて発酵熟成させた唯一のビール
サワービールは、乳酸や野生酵母を使って発酵熟成させる必要があるため、作り上げるのに長い時間を必要とします。
一般的なビールは酵母で発酵させて終わりですが、そこから更に乳酸や野生酵母を使って発酵させるため、普通のビールと違い完成するまでに長い年月必要になります。
発酵させる方法の一つとして自然発酵があります。
醗酵させる際、酵母は人の手によって加えられることがほとんどですが、自然発酵はビールにイーストや菌を入れずに、空中に自然に存在している菌でビールを発酵させます。
空中にある菌は、場所によっても、建物に使用している木材や壁に塗ってあるペンキ、季節など少しでも環境に変化があれば異なるため、その時々で作られたビールは同じものを作ることができません。
菌によって酸味や風味が変わってくるため、唯一のサワービールを楽しむことができます。
唯一のビールを楽しむことができるサワービール
サワービールはその独特の酸味から、ビールが苦手な人でも最初に手をつけやすいビールになっています。
サワービールは発酵することにより独特な酸味を作り出し、唯一の味を楽しむこと可能にしています。
是非今年は、サワービールで味の幅を広げてみてください。