最近は、ビールや第2のビール、第3のビールなど色々な種類があり、中でも第3のビールは人気を集めています。
そこで、第3のビールの特徴や普通のビール、第2のビールとの違いについてご紹介します。
1.第3のビールの特徴
第3のビールと呼ばれている商品は、その他醸造酒(発泡性①)とリキュール(発泡性①)に分類され、ビールの定義とは違うという特徴があります。
また、リキュール(発泡性①)はメーカー側だと第4のビールと呼んでいますが、一般的に普通のビールや発泡酒以外は第3のビールと呼ばれています。
ビールは麦芽の使用量によって税金額が変わるため、第3のビールは税金額が低くなりその分販売額が安くなります。
第3のビールは、普通のビールより安いという点が人気の理由でもあり、リーズナブルな価格でビール風の味を楽しめるアルコール飲料となっています。
2.原料による違い
酒税法上の分類で原料を見ると、普通のビールや発泡酒、第3のビールは全く違う内容となっています。
普通のビール麦芽やホップ、水、副原料を発酵させたもので、麦芽比率は2/3以上となっています。
また、副原料とはとうもろこしや米などが該当します。
発泡酒麦芽や麦を原料の一部にした酒類で、発泡性を有するものという定義があります。
また、麦芽の使用比率は2/3に満たないものとなっています。
その他醸造酒(発泡酒①)糖類やホップ、水、大豆、エンドウ、トウモロコシなどを原料に発酵させたものという定義です。
リキュール(発泡酒①)麦芽比率50%未満の発泡酒や、酒にスピリッツを加えたもので、エキス分が2%以上のものとなっています。
第3のビールの原料を見ると、その他醸造酒(発泡酒①)は麦芽を使用していないので、本来のビールと少し違う味を感じる人もいます。
3.税金額や販売額の違い
酒税法上、普通のビールや発泡酒、第3のビールはそれぞれ税金額が違い、必然的に販売額にも差があります。
350ml辺りの税金を比較普通のビールは77円で発泡酒は47円、第3のビールは28円となっています。
350mlの販売価格の違い普通のビールは218円で、発泡酒は145円、第3のビールは125円が標準小売価格となっています。
販売価格は購入するお店によって変わるものの、標準小売価格よりかなり安くなるというケースはほとんどなく、第3のビールが激安なお店でも100円程度となっています。
普通のビールや発泡酒、第3のビールなどを比較した場合、原材料や税金額に違いがあり、販売価格にも違いがあります。
4.第3のビールは他のビールと味が違う
普通のビールや発泡酒、第3のビールなどを比較した場合、味が違うという大きな特徴があります。
麦芽を多く使用した方が、ビール本来のコクや香り、苦味が強くなるので、普通のビールの方がビールの特徴を楽しめます。
ただ、第3のビールでも普通のビールに近い味を楽しめるので、飲む人によっては第3のビールで十分満足というケースも増えています。
普通のビールと第3のビールを飲み比べると、味の違いを強く感じますが、発泡酒と第3のビールではさほど違いを感じない傾向です。
最近は第3のビールの種類が増えていて、7%から9%のアルコール度タイプも販売されています。
アルコール度が高いタイプは強い刺激を満喫できるなど、普通のビールや発泡酒と違う楽しみ方ができるので、その点も第3のビールの特徴と言えます。
また、さっぱりしたビールが好きな人は、あえて第3のビールを選ぶ傾向のため、飲みやすいビールを探している方は第3のビールが向いています。
5.2杯目からは味の差が狭まる
ビールは1杯目が特に美味しいと言われていて、味の違いが分かりやすいのも1杯目です。
その特徴を考えると、普通のビールや発泡酒、第3のビールなどの原料に違いがあっても、2杯目からは味の差が狭まると言えます。
特に、第3のビールは色々なメーカーが力を入れているので、美味しい商品が増えている傾向です。
それを考えると1日2本ビールを飲む際は、最初に普通のビールを飲んで、次に第3のビールを飲むという方法もオススメです。
普通のビールと第3のビールは、90円程度の差があるので、飲み方を少し工夫すると経済的な上にビールを美味しく楽しめます。
また、人間には慣れる習性があるので、普段は第3のビールを飲んで週末は普通のビールや発泡酒を飲むと、より一層それぞれの違いを楽しめます。
種類が多いということは、ビールファンにとって嬉しいポイントでもあります。
ビール、発泡酒との違いを知ろう
普通のビールや発泡酒、第3のビールの違いは、原料を始め税金額、販売価格など色々ありますが、なんといっても味が違うという点がポイントです。
また、第3のビールは本来のビールの定義とは異なるため、普通のビールとは違う楽しみ方ができます。
中には、麦芽の味にこだわる人もいるので、第3のビールでは物足りないケースもありますが、逆に言うと麦芽の味が苦手な人には向いているお酒です。