キンキンに冷えたビールは喉越しも良く、1日の疲れが飛んでしまうほど美味しく感じられるものです。
常温のものを買ってきてすぐ飲みたい場合、1番手っ取り早く冷やす方法は冷凍庫に入れてしまうことでしょう。
誰もが一度はやってみたことがあるでしょうが、失敗が多いのも事実です。
冷凍庫で冷やすのに必要な時間やうっかり凍らしてしまった場合の解凍方法などいくつか注意点を知っておくとなにかと役に立ちます。
1.ビールを冷凍庫で通常1時間前後は冷やす
350mlの常温のビール缶を冷凍庫に入れた場合、通常1時間ほどでキンキンに良く冷えた状態になります。
冬場であれば、40〜50分程もあれば十分冷たくなります。
お店で冷えた状態のものを買ってきた場合は、20〜30分ほど冷凍庫で更に冷やすことで美味しくいただけます。
冷蔵庫の場合は、冷えるまでに4〜5時間はかかってしまうので、かなり短時間で冷やせることになります。
冷蔵庫の種類や温度設定によって時間は微妙に変わってきますので、こまめにチェックしながら冷やしていきましょう。
また500ml入りの大きめの缶の場合は、5〜10分ほど時間を長めにとっておきましょう。
2時間以上おくとシャーベット状になり、更に置くと完全に凍ってしまいますので注意してください。
シャーベット状で頂くのが好きな方もいますが、ビール特有のシュワシュワ感はなってしまいます。
2.急ぎの場合は、濡れたタオルに包んで10〜15分
1時間も待てないという方は、濡れたタオルやキッチンペーパーに包んで冷凍庫に10ー15分入れておきましょう。
より早く冷やすことができます。
これは、タオルやキッチンペーパーについた水分が蒸発する際の気化熱を利用したものです。
暑い夏の日に地面に水を撒くと涼しく感じられますが、これは地面に撒かれた水分が蒸発するときに、気化熱を奪い、地面が冷やされているからです。
この気化熱を利用することで、通常よりも短い時間で冷やすことが可能です。
ただし、凍りやすいのでタオルとともにコチコチになってしまわないように時間はしっかりチェックしましょう。
3.ビールを凍らせてしまったらタオルにくるんで自然解凍
もし冷凍庫に入れたことを忘れてうっかり凍らせてしまったら、タオルでしっかりくるんでゆっくり自然解凍しましょう。
タオルでくるむのは、温度上昇に伴い、ビールに含まれる炭酸ガスが膨張して爆発する恐れがあるからです。
少し凍った状態でシャーベット状のものを好む方もいるので、解凍時間は上手く調節しましょう。
ただし完全に解凍していないものは、中身が噴き出しやすくなっているので要注意です。
泡だけが延々と出てくる可能性があります。
凍っているかどうかは、缶を軽く振ってみれば分かります。
完全に凍っている場合は、中身の音はもちろんしませんが、少しだけ凍っている場合は、チャプチャプと音はしますが何か動いているのが感じられるはずです。
ビールは解凍すれば、問題なく飲めるようになります。
ただし凍ったときに缶に穴が空き変形していたり、膨張していたら、残念ながらそれを解凍してもビールとして美味しくは頂けませんので注意してください。
料理に活用したり、草木の肥料がわりにしたりと、他で活用しましょう。
4.瓶ビールは絶対に冷凍庫に入れない
ビールは凍らせると爆発する恐れがあります。
そのため瓶ビールを冷凍庫で冷やすのは絶対に避けてください。
缶であれば、万が一炭酸ガスが膨張した際、缶が変形したり膨張したりする程度で済みますが、瓶の場合は割れてしまうと大変危険です。
後片付けの際に怪我をする恐れもあります。
冷凍庫の中で瓶の破片を片付けるのは難しく、他の食品にも害が及ぶ危険があります。
水は凍らせると約1割膨張します。
さらに炭酸飲料の場合、気化するため、水よりも更に膨張します。
安全のために瓶ビールは冷蔵庫や氷水で冷やすのが無難です。
二次災害の恐れも考えて、冷凍庫で冷やすビールは缶のみにしましょう。
5.時間はきちんとみて適宜冷凍庫チェックする
冷凍庫でビールを冷やす場合は、やはり爆発の危険があるので、2時間近く入れないように注意して、適宜チェックする必要があります。
凍って缶が破裂した場合は、後始末が大変なうえ、美味しくは頂けないからです。
缶を手にとって凍っていないか確認し、十分に冷えたら冷蔵庫にすみやかに移しておくのが1番良いでしょう。
なお、冷蔵庫でもチルド室や奥のほうに入れてしまうと凍ってしまう恐れがあるので、置く場所には注意が必要です。
本来であれば、炭酸ガスを含むビールを冷凍庫で冷やすのは爆発の危険が伴うのでオススメできませんが、時間管理がしっかりとできるのであれば手っ取り早くビールを冷やせる良い方法です。
くれぐれも入れたことを忘れて放置しないように、適宜チェックしながら冷やしましょう。
冷凍庫を上手く活用すれば、キンキンに冷えたビールをすぐに楽しむことができます。