「第2のビール」という言葉を聞いたことはありますか?
一般的なビール、そして第3のビールとは良く言われます。
しかしあまり第2のビールというのは聞きませんよね。
今回はそんな第2のビールとは何か、そして他のビールの違いを詳しくご紹介します。
1.第2のビール=発泡酒
第3のビールはよく目にするけれど、第2のビールは…という方も多いでしょう。
それもそのはず、一般的にこれらの商品には「発泡酒」と表示されているのです。
例えば缶ビールの場合、大抵は商品正面のロゴの下に大きな文字で書かれています。
これは「この商品は純正ビールではありませんが、第3のビールではありません」ということを表しています。
価格や商品名だけではその商品がどの分類に属しているのか分からないため、必ず表示しなくてはなりません。
ビールという種類の中では分類がが細かく定められているのですが、今回は発泡酒の定義に絞って確認してみましょう。
2.第2のビー、発泡酒って一体なに?
酒税法により発泡酒と表示することが許されるものは決まっています。
まずは麦芽または麦を原料の一部とし、発泡性がある酒類であること。
そして原材料のうち、麦芽の使用量が50%未満であることを満たすこと。
さらにビールとして定義されうる以外の原料を用いていること麦芽を使用していないものであること。
かつ、アルコール分が20度未満であること麦芽を使用していないものの条件に該当する製品のみです。
これらを満たしたものでなければ発泡酒と言うことはできません。
発泡酒にも酒税がかかりますが、原材料の麦芽比率50%以上、50%未満25%以上、25%未満の3段階に応じて異なる税率となっています。
一般的には麦芽比率25%未満の製品が多いようですが、これは最も安い税率であり低価格の維持に一役買っていると言えるでしょう。
なお、麦芽比率50%以上のものはビールと同じ税率で、日本国内ではビールと認められない海外製のものがここに入っている場合もあります。
3.第2のビール(発泡酒)とビールの違いは?
それでは、具体的な発泡酒とビールの違いをみていきましょう。
まずビールとは麦芽の使用量が50%以上もしくは100%のものを指します。
発泡酒と比べると麦芽の量が多いので、この独特の味わいを自然に味わいたい人には根強い人気があります。
しかし、最大の違いはやはり価格のお手頃さ。
先に挙げた酒税の関係から、どうしてもビールは値段を高く設定せざるを得ない状況になってしまいます。
ところが発泡酒の場合、例えば麦芽使用量49%と極めてビールに近い状態でもビールより安い値段で販売することが可能です。
濃い味が好きな人は発泡酒を物足りないと感じる場合もあります。
が、それが苦手な層にとっては気軽に楽しめると好評です。
また、スパイスや果汁など日本国内でビールと認定できない材料が入った個性的なビールも発泡酒の1つです。
4.第2のビールと第3のビールの違いは?
次に、第3のビールと第2のビール(発泡酒)の違いについてご紹介します。
一般的に第3のビールは3種類のビールの中で最も安価であり、コンビニエンスストアなどでも多くの種類が並んでいます。
これは第3のビールが厳密にはビールではなく「ビール風味アルコール飲料」であることに起因します。
第3のビールは原料に麦芽が全く入っていないか、第2のビールである発泡酒をベースに別のアルコール飲料を混ぜたものです。
現在の日本の酒税法では、前者はその他の醸造酒(発泡性)①、後者はリキュール(発泡性)①と分類されます。
つまり厳密に言えば、第3のビールはビールとして認められていないのです。
第2のビールはビールという分類に入っていますから、この点こそが最も大きな違いと言えるでしょう。
第3のビールは安価ではありますがあくまでもビール風アルコール飲料。
本当に麦芽の風味を楽しみたいのであれば、発泡酒もしくはビールと表記されているものを選びましょう。
5.プリン体、糖質カット系商品も第2のビール
お酒が好きな方の中には、健康を気にされている方も多いのではないでしょうか。
近年相次いで発売されているプリン体や糖質をカットしたりゼロに抑えたりした商品も発泡酒の仲間です。
元々は第3のビールとして売り出されていたのですが、国税局の指摘により発泡酒と分類が変わりました。
今では商品数も増え、味も研究を重ねてよりビール本来のものに近づけるよう改良されています。
ビールやお酒が好きだけれど体のことも気遣いたい、そんな方にも発泡酒はオススメです。
もちろん飲み過ぎは良くありませんが、それでも好きなものを我慢しなくて良いというのは嬉しいですよね。
今後お酒を買う際はぜひ分類表示にも目を向けてみてください。
第2のビールとは主に発泡酒
第2のビールとは主に発泡酒を指します。
そして発泡酒はビールよりも麦芽成分が少ないもしくはビールにスパイスなどが入ったものです。
ビールは楽しみたいけれど濃い味のものは苦手な方や、さっぱりと楽しみたい方にはぴったりのお酒が第2の発泡酒と言えますね。