ビールが苦手な人でも飲みやすい、フルーツビールをご存知ですか?
フルーツとビール…結び付かないですし、イメージがわかないですよね。
スーパーやコンビニではなかなか見かけないですし、まだ知らない人も多いのではないでしょうか。
味は?製法は?特徴は?ここでは、そんな気になるフルーツビールの特徴と魅力をご紹介します。
1.フルーツビールの作り方
ビールの主発酵時に果汁を入れる。
ビールの主発酵前に果汁を入れる。
フルーツビールを作るにはこの二つのパターンがあります。
この二つの作り方、それぞれに特徴があります。
まず発酵時に入れる場合です。
作り方のイメージとしてはシャンディガフやレッドアイを作るときと同じです。
つまり、ほぼ完成している状態に果汁を加えるということです。
なので、アルコール度数がやや低めに仕上がります。
また、味についてもフルーティーになって甘味も出るため、ビールの苦手な方にも飲みやすい作り方になります。
日本で作られているフルーツビールはだいたいが、この製法になっています。
次に発酵前に果汁を入れる場合です。
この作り方、実は、ビールの醸造免許を持っている人だけが許される作り方です。
この作り方だと、発酵をしたあとで果汁を入れる作り方よりも、作るのが難しくホップと果汁のバランスをしっかり考えた上で発酵させなければいけません。
だから、イージの味に作り上げるのにはなかなか時間がかかります。
その代わり、味わいが全く違います。
香りはフルーツの良さがいかされたフルーティで芳醇な香りがするのに、苦味はビール。
後味や口当たりでフルーツを感じられるというようなビール好きにはたまらないという、味に仕上がります。
2.フルーツビールは厳密に言うとビールではない
実は、ビールと名はついていますが、厳密に言うとフルーツビールはビールではありません。
正確には、発泡酒扱いになります。
日本ではビールには「ビールの原料として認められているもののみを使う」という決まりがあります。
ここでいう、認められている原料というのが「お米、麦、ホップデンプン、とうもろこし、糖類など」ということになっています。
つまり、この六種類の材料以外のフルーツが入っている時点で、フルーツビールは発泡酒扱いになってしまいます。
ただし、フルーツビールが発泡酒扱いだからといって麦芽率が低いというものだけではありません。
麦芽率の高いものもありますので、探してみてください。
麦芽率の高いフルーツビールは税金がビールと同じようにかかってしまうため、少しお値段が高くなるので注意が必要です。
3.フルーツビールにはどんな味があるの?
ここまでいくとどんな味があるのか気になりますよね?
百貨店や、大きめの酒屋さんでフルーツビールを…と、探して一番始めに見つけるのは、ベルギービールです。
かなり王道で、オクトーバーフェストなんかでも味わうことができます。
有名どころでは「リンデマンロ」があります。
こちらは、独特の酸味があるのでフルーツとの相性も抜群です。
この味と相性のよい、もも、リンゴ、カシス、フランボワーズなどがあるので、飲み比べてみるのも面白いかもしれません。
国産のフルーツビールになると、作っている土地のカラーが強くなります。
有名なところだと、神奈川県の厚木にある「サントクガーレン」こちらの製造所は、先ほど説明をして発酵前に果汁を入れるという製法でフルーツビールを作っています。
なので、本格的なビールの味わいをした上で、フルーツの香りや甘味を楽しめます。
フレーバーは、神奈川県産のオレンジを使った「湘南ゴールド」が有名です。
柑橘系の爽やかな甘味、香りを楽しみながらホップの苦味も楽しめてしまうという、お得なビールになっています。
他にも「ベアレン製造所」こちらは、東北にある製造所になります。
ここのフルーツビールと言えば「ベアレンラードラー」これは、夏季限定商品になっていて、軽いタイプのビールにたっぷりのレモン果汁のレモネードを加えたフルーツビール。
こちらは、先ほど説明した発酵のあとに果汁を加えるという作り方なので、爽やかな甘味と苦味を楽しめる喉ごしのいい、夏にはぴったりのビールです。
他にも、その土地土地で地元果物を使ってフルーツビールを作っているところがたくさんあります。
カシス、さくらんぼ、もも、ライム、パイナップル、バナナ、木苺、青リンゴ、グレープフルーツ、あんず、イチゴ、変わり種だとカボチャなんかで作っている製造所もあるほどです。
フルーツビールを飲んでみよう
フルーツビールの特徴と魅力をご紹介しました。
中々、手が出せなかったという方もこの機会に是非チャレンジしてみてください。
お店で探してみるのもよし、オクトーバーフェストなどの、ビアフェスで探してみるのもよし。
フレーバーはたくさん種類がありますので、自分の好みの味を探すのも楽しいでしょう。
是非、自分のお気に入りのフルーツビールを探してみてください。