ペールエール | 特徴/味/歴史/魅力

ビールの豆知識最終更新日:2018年9月28日

ビールには味や色や香りなど、ビールの種類によって様々な違いがあります。

その中でも特徴的なペールエールについて今回ご紹介します。

1.ペールエールとは

そもそもペールエールとは、ペール(pale)とは淡いという意味で、エール(ale)とは上面発酵ビールを意味するものです。

イギリスで初めて作られた定番中の定番の英国伝統のビアスタイルです。

ペールエールには、イングリッシュペールエール、アメリカンペールエール、インディアンペールエールなどの種類ががあります。

イギリスからアメリカに渡り、ホップとモルトの豊かさに、華やかな香りがするビールとして人気が高まり、近年では日本でも高い人気のビールとなり、女性にも口当たりもよく人気です。

また、ビール好きなら、ペールエールは、今は必ず話題になるビールでもあります。

2.ペールエールの特徴と魅力

ペールエールの特徴として挙げられれるのが、程よいフルーティさとシトラスの爽やかで瑞々しい香りではないでしょうか。

モルトには甘味が感じられ、ホップ本来の苦味がバランスよく調和していて、喉ごしも良く、いつまでも軽快に飲めるビールです。

アルコール度数は、種類にもよりますが、3~4%のライトボディの物から、5~8%近くのミディアムボディのものまであります。

あっさり飲めるものから、パンチのあるものまで、幅の広さがあるのも、特徴のひとつです。

製造する時に、20℃前後で発酵させているため、飲む時は10℃~13℃が一番美味しいとされています。

キンキンに冷やして飲むビールになれてる方には、ぬるいと感じるかもしれません。

むしろ、もっと冷たいのが飲みたいと思うかもしれません。

ですが、このエールビールの魅力は、ビールの複雑な味と香りを楽しむためのものであり、飲み心地のよさを、感じてもらうためのものであります。

飲んでいる内に、次の一杯に早くたどり着く位、飲みやすいビールという事こそ、ペールエールの魅力の証明とも言えるのではないでしょうか。

3.ペールエールの種類

先程、ペールエールには三種類のビ~ルが大まかにあると伝えましたが、ペールエール三種類をそれぞれ簡単にご紹介します。

先ずは、IPAとも呼ばれるインディアンペールエールがあります。

18世紀末インドがイギリスの植民地だった頃に、イギリス人のために輸送しようとしたところから歴史は始まります。

長い船輸送で腐らせないために防腐剤代わりにホップを大量に入れたことで、香りと苦味が非常に強くなり、出来上がったものだと伝えられています。

クセがあり、通常のペールエールよりガツンと来る強さがありますが、銅のように明るい琥珀色で、そのクセにうっとりする程の個性が光るビールです。

次に、アメリカンペールエールですが、歴史的にはまだ浅いビールです。

ホップの中でも、繊細な柑橘系の北米のカスケードホップをふんだんに使い、香りと苦味に磨きをかけて際立たせています。

モルトもこだわりの二種類、カラメルモルトと、ピルスナーモルトを使い、口の中で弾けるようなみずみずしさと、口当たりのよさを出しています。

この、アメリカンペールエールは、日本では一番馴染み深く、人気があります。

イングリッシュペールエール元祖ペールエールであるイングリッシュペールエールは、英国産のホップであるアロマフレーバーと苦味がしっかりしてるのが特徴です。

飲んでから鼻に抜けるようなフレーバーは、フルーティかつシャープな印象です。

飲み心地もしっかりしていると思われるのではないでしょうか。

4.日本でも、地ビールとしてペールエールは流通している

近年においては、高い人気を誇るペールエールは、日本国内でも、色々な県の地ビール工場で製造されてます。

ペールエールの高い評価を受けている長野県のものや、東京のものや、京都のものまで、力を注いでいる所がたくさんあります。

世界でも独自の個性を生かしたペールエールビールがあるように、国内製造のペールエールのビールにも、個性の強いものから個性よりも誰にでも受け入れてもらえるような癖のないものまで幅広くあります。

飲み比べも楽しいのでぜひ試してみてください。

きっと、新しい発見があり自分の好きなものに巡り会えるでしょう。

ペールエールをはじめとした多種多様なビールを飲んでみよう

昔はビールと言えば、一家の大黒柱が働いて帰ってきて、先ずは一杯と美味しそうに飲んでいたものです。

しかし今は多種多様で選んで飲める時代になりました。

男女問わずそれぞれのシーンでで楽しさをバックアップできるお酒として活躍するようになりました。

今回は、ペールエールを紹介させていただきましたが、皆さんの楽しいひとときの演出として、是非乾杯してみて下さい。