コーヒードリッパーそれぞれの特徴とは。ドリッパーで味もかわる

コーヒーの豆知識最終更新日:2017年9月8日

ハンドドリップでコーヒーを淹れる際、必要な器具としてコーヒードリッパーがあります。

多くのブランドやメーカーから様々な形や素材のものが沢山出ていますね。

豊富な種類のコーヒードリッパーのそれぞれの特徴をご紹介します。

1.オーソドックスなペーパーフィルター

ペーパーフィルターをセットして使うコーヒードリッパーが最もポピュラーで主流となっています。

淹れた後のコーヒーの粉の処理も簡単ですし、初心者でも扱いやすく人気です。

形状も台形のものや円錐形のもの、また穴の数が1つだったり3つだったりと、その違いはどこにあるのでしょう。

2.台形穴が3つのカリタ式

カリタ式とは、1958年に東京で生まれた業務用のコーヒー器具メーカーカリタが一般家庭用に開発した世界でも有名なコーヒードリッパーのひとつです。

形は台形で穴が3つあり、中のリブと呼ばれる溝が扇状になっているのが特徴です。

コーヒーとお湯が満遍なく触れ合い、穴が3つあることによって抽出時間も短く、苦みがスッと消えるようなあっさりとしたコーヒーを淹れることが出来ます。

速く抽出されるため、数回に分けてお湯を注いでコーヒーの成分をしっかり抽出する必要がありますが、雑味が出る前に淹れられるメリットもあります。

さっぱり目の口当たりを好む方に向いていますね。

3.台形穴が1つのメリタ式

メリタ式とは、初めてペーパードリップシステムを発明したメリタベンツ氏の考案のもとに作られたドイツのコーヒー機器総合メーカーのコーヒードリッパーです。

こちらもカリタ式と同様に形状は台形でリブも扇状と、よく似ていますが穴が1つであることが特徴です。

穴が3つよりも1つのほうがゆっくりとコーヒーが落ちますよね?ですから、じっくり濃くコーヒーの成分を抽出することが出来ます。

深煎り豆やアイスコーヒー等、苦みを強調したコーヒーに適しています。

また、メリタ式のコーヒードリッパーの場合は数回に分けてではなく一度でお湯を注ぐのが一般的なので、いつも同じ時間で淹れることが出来、安定した味わいになります。

お湯の注ぎ方に特に注意する必要もないので、初心者の方にも扱いやすいドリッパーですね。

4.円錐形穴が1つのハリオ式

ハリオ式とは、1921年に東京の耐熱硝子を主とした理化学用硝子器具メーカーから生まれたコーヒードリッパーで、こちらも世界的に有名なドリッパーのひとつです。

形状は円錐形で抽出穴はひとつですが比較的大きめで、そこからペーパーフィルターの先端が出てネルドリップのように直接落とす仕組みが特徴です。

中の溝はスパイラルリブといって渦を巻いた形になっており、空気を外に逃してコーヒーの粉が膨らむのを防ぐようになっています。

このため、お湯はコーヒーと触れ合う時間が長くなり中心に向かって流れ落ちるため、より濃く深い味わいのコーヒーを淹れることが出来ます。

注ぐ湯量によって抽出スピードを調整し、豆や気分によって淹れかたを変えることが出来るため、色々な味わいを試してみたい方に向いています。

5.円錐形穴が1つのコーノ式

コーノ式とは、コーヒーサイフォン株式会社が生み出したコーヒードリッパーです。

円錐形で穴もひとつと、ハリオ式ととてもよく似た造りになっています。

ハリオ式との違いは中のリブの長さです。

ハリオ式はドリッパー上部にまで溝が刻まれていますが、コーノ式は下半分にしかリブが刻まれていません。

これがコーノ式の最大の特徴で、上部の溝のない部分にペーパーフィルターが張り付くようになることで、ハリオ式よりもさらに中心にコーヒーが集中し、濃い味わいのコーヒーに仕上がる仕組みになっています。

リブの長さの違いでどれ程味に変化があるのかと言いますと、ハリオ式は余韻のある旨みもまろやかな濃い目の口当たりになります。

一方でコーノ式は、一口目からインパクトのある香り高い濃い目の口当たりになります。

注ぐ湯量で調整が可能ですが、濃く深く、香り高いパンチの効いた濃い目のコーヒーが好きな方に向いています。

6.素材の違い

ペーパーフィルターを使用するドリッパーは大まかに分けてこの4つのパターンに分類されます。

さらに細かく分類すると、その素材の違いが挙げられます。

プラスチック製や金属製、陶器やガラス製のものがありますが、熱伝導の良し悪し、耐久性、見た目の洒落感と言った違いだけで、コーヒーの味に大きく影響するほどではありません。

プラスチック製ならば使い続けることによる劣化はありますが、軽くて安価で扱いやすいといった長所があります。

また、陶器やガラス製のものは割らないように注意すれば耐久性に問題はなく、手入れもしやすいといった長所があります。

金属製のものは見た目もスタイリッシュでオシャレですし、お湯の温度が伝わりやすく変わりづらいため、こだわり派の方には特に熱伝導が良い銅製のドリッパーに人気があります。

素材に関しては価格や耐久性、見た目を考慮して選ぶと良いでしょう。

7.マニアに根強い人気ネルドリップ

ここまではペーパーフィルターを使うコーヒードリッパーを紹介しましたが、コーヒー好きのマニアの間で不動の人気を誇るドリッパーがあります。

それがネルドリップです。

ペーパーではなく、フランネルという柔らかい起毛した布製のドリッパーで、この布はネルシャツとしても馴染みがあります。

ペーパーよりも目が粗く、淹れかた次第でいくつもの味の変化を楽しめるので、微妙な違いまで楽しみたい上級者向けのドリッパーです。

初めて使用する際には軽く水洗いし、コーヒー液で20分ほど煮て糊や汚れを落とし、コーヒーと馴染みやすい状態にする必要があります。

また、淹れる時にも一度お湯を通し、出来るだけ固く絞って水気を取り、シワを伸ばしてネルが冷えないうちにコーヒーを入れ、少量のお湯で先ず充分に蒸らしてから、3回ほどに分けてお湯を注いで抽出します。

このときネルにお湯がかからないよう「の」の字を描くように注ぐのがコツです。

淹れ終わった後のネルのお手入れも重要で、怠るとコーヒーの脂肪分が酸化し、ネル自体に嫌な臭いがついてコーヒーの味を台無しにしてしまいます。

使用後はよく洗い、さらに煮沸してコーヒーの粉を取り除き、タッパー等の容器で水に浸した状態で冷蔵庫にて保管してください。

使わない日でも水は毎日変える必要もあります。

手順が細かく、お手入れも面倒なので簡単ではありませんがネルドリップで淹れたコーヒーの味は格別なので、根強い人気があります。

8.最も簡単フレンチプレス

ペーパーフィルターも使わず、ネルドリップのような細かな手順も必要としないのがフレンチプレスです。

ブランジャーポット、カフェプレスとも呼ばれ、ガラスポットに金属製フィルターがついた蓋のある一体型のドリッパーです。

日本ではコーヒー用というより紅茶用として普及しています。

あらかじめポットを温めておき、コーヒーの粉とお湯を注いで4分ほど蒸らし、蓋の金属製フィルターを押し沈めるだけで完成します。

あまり挽きの細かな豆を使うとザラつきや濁りが気になるのですが、コーヒーの油分も含め様々な成分が抽出されるので本来の豆の味をそのまま楽しめる特徴があります。

ちょっと一人前だけ簡単に淹れたい時などに便利ですね。

好みに合わせてコーヒードリッパーを選択しよう

コーヒーは様々な味わいを楽しむばかりでなく、淹れる方法も楽しむことが出来ますね。

どんな味わいが好みなのか、どのような手順で淹れたいかなど、重点を置きたいポイントに合わせてコーヒードリッパーを選ぶと良いでしょう。

好みに合わせてほっと一息、素敵なコーヒータイムを過ごして下さいね。