コーヒーはブラックという人もいますが、砂糖を入れたコーヒーも格別なものです。
でも、意外と難しいのが砂糖の種類。
本当にコーヒーを楽しむためにはどのような種類の砂糖を選ぶのがいいのでしょうか。
今回はコーヒーに入れる砂糖の種類や選び方をご紹介します。
1.コーヒーシュガーなど専用のもの
やはりコーヒーに入れる砂糖としては、コーヒーシュガーなどの本格的なものがベストです。
コーヒーシュガーといっても、スティック入りのものではなく、喫茶店のシュガーポットなどに入っているか褐色で大粒のものになります。
コーヒーシュガーは、氷砂糖にカラメル色素を加えて作ったコーヒー専用の砂糖で、カラメル色素の持つ香りがコーヒーの味や香りをさらに高めてくれると言われています。
さらに大粒のコーヒーシュガーは溶けにくく、そのため最初は苦く、最後は甘くといった味の変化を付けたい人にもぴったりです。
よくかき混ぜれば最初から甘くすることもできるため、それぞれの好みに応じた甘さの変化を付けることもできます。
さらにあまり美味しくないものや、挽いてから時間が経過して風味が失われてしまったものでも、コーヒーシュガーを加えることでコクや香りをプラスすることもできます。
そのためコーヒーに入れる甘味にはコーヒーシュガーがベストだと言えるでしょう。
2.溶けやすくコーヒーの風味を損なわないグラニュー糖や上白糖
家庭でもっとも常備されている砂糖というと、グラニュー糖や上白糖ですが、これらの砂糖もコーヒーに入れるのぴったりです。
グラニュー糖は細かい粒状の精製糖で、世界でも最も使用されているものであるため、手に入りやすいだけでなく、さらさらとして溶けやすく癖がないのが特徴です。
一方の上白糖はブドウ糖や果糖に分解した「転化糖」を用いた砂糖で、水分を含んだしっとりとした食感が特徴です。
こちらはブドウ糖や果糖が加わっていることでしっかりとした甘みを感じることができます。
もちろんこれらの砂糖はクセが少ないため、コーヒーの風味を殺してしまうこともありません。
グラニュー糖や上白糖を使用する場合には溶けやすいという特徴を生かしてアイスコーヒーなどに用いることはもちろん、本場ではしっかりとした甘さが重視されるエスプレッソがオススメです。
また、苦みや酸味など、コーヒーの豆は産地や焙煎の方法によって個性が分かれます。
しかしそれらの違いを感じたいといった場合にもこれらの砂糖を使用することでより細かな風味などを感じることができるでしょう。
3.相性を楽しめるブラウンシュガーや黒糖
コーヒーにはカフェオレやカフェラテなど様々な楽しみ方がありますが、そういった場合に試してみたいのがブラウンシュガーや黒糖といって、独特の風味を持っている砂糖です。
ブラウンシュガーとは簡単に言えば「色の付いた砂糖」のことです。
通常、砂糖などは精製度を高めて白くすることが多いものですが、ブラウンシュガーの場合には、サトウキビなどから絞った汁をそのままに煮詰めて粗い砂糖に仕上げています。
これらは精製されていない分、様々な成分が含まれていて味に深みやコクなどがあります。
特に黒糖はサトウキビの汁の中から不純物を取り除いたものです。
カルシウムなどのミネラル分も豊富で、独特の風味と甘さを持っています。
また三温糖は同じようにサトウキビの汁から不純物を取り除き、上白糖やグラニュー糖を作るための精製した残りの部分から作られた砂糖で、精製のときに何度も加熱が行われることで茶色い色がついています。
こちらは加熱によってカラメルのような風味が生まれ、独特の味わいがあります。
ただし、ブラウンシュガーや黒糖、三温糖には独特のサトウキビの風味が残っているため、コーヒーとの相性によって大きく味わいが異なるため、まずは少量ずつ味見をしてみるとよいでしょう。
4.変化を楽しむなら和三盆や練乳
和三盆とは、和菓子などに使われることが多い伝統的な砂糖です。
四国の東部で生産され、黒砂糖に似た風味でありながら上品な甘さが特徴です。
特に粒が細かくくちどけも良いため、様々な料理や菓子などに重宝されています。
素材の味を引き出すことに優れているため、コーヒーとの相性も抜群で、苦味が強いコーヒーの風味をさらに引き立ててくれるでしょう。
また、練乳は牛乳に糖分を加えて濃縮させたもので、コンデンスミルクとも呼ばれています。
通常はかき氷や菓子などに用いられることが多いものですが、一部のコーヒー飲料に用いられているのを見れば分かるように、コーヒーとも馴染みのいい存在です。
特にベトナムでは伝統的なコーヒーとして「ベトナムコーヒー」がありますが、これは深入りした豆をフランス式にフィルターで抽出したものにコンデンスミルクを加えたコーヒー。
確かに甘さは強いものの、コーヒーの苦味もしっかりと感じることができます。
コーヒー用の砂糖を選ぼう
砂糖の選び方で味わいも一変するのがコーヒーの魅力。
自分の好みを探して、あれこれ味比べをしてみてはいかがでしょうか。