水ごとのコーヒーの味とは。水道水とミネラルウォーターでどう味が変わるか

コーヒーの豆知識最終更新日:2017年9月8日

コーヒーは焙煎したコーヒー豆の成分や香りを水に抽出して飲む飲み物です。

ですので、その成分のほとんどが水であるため使う水によって味にも大きく影響してきます。

コーヒーを美味しく飲むために、水選びにもこだわってみましょう。

1.水の種類

水にはミネラルが豊富に含まれ、採取される場所によりその含有量が違います。

カルシウムとマグネシウムの1リットルあたりの含有量で、軟水と硬水の2つに分類されます。

1リットルあたり100mg以下なら軟水、200mg以上が硬水となります。

軟水の特徴は口当たりが良くなめらかでクセがありません。

日本では一部沖縄県などの地域を除いてほとんどが軟水なので、私達に馴染みのある水道水は軟水になります。

一方で硬水の特徴は口当たりが重く、独特の味がします。

ヨーロッパやアメリカなどはこの硬水の地域になります。

2.水道水をコーヒーに使うときのコツ

水道水を美味しくないと思う原因は主に雑菌を防ぐために入れられた塩素です。

塩素から漂うカルキ臭は、沸騰させることによって軽減出来るので、一度煮沸してから使うと良いでしょう。

このとき注意したいのが、ミネラルまで飛ばして減少させないことです。

ミネラルの量によってコーヒーは味が変わってきますので、ミネラルが飛んでしまった水では酸味や苦み、香りを楽しむことが出来なくなります。

カルキ臭は40分ほど煮沸させるとほとんど気にならなくなるくらい飛んでいきますが、同時にミネラル成分も減少してしまいます。

ですので長時間煮沸した水、例えば電気ポットで沸かしておいたものや、一度煮沸したものを再度沸かしたものは使用しないほうが良いでしょう。

また、汲み置きした水ではなく、その都度蛇口からひねった新鮮な水道水を使用するようにして下さい。

朝一で蛇口から出した水道水は、給水管の中に溜まっており、給水管や水道管の鉄サビが混じっていることもありますので、しばらく出しっぱなしにした後に出てきた水を使うようにして下さい。

これは鉄分が含まれた水はコーヒーの成分であるカフェインやタンニン等と結びつき、風味が落ちてしまうのを防ぐためです。

これらいくつかのコツを押さえておけば、水道水でも美味しいコーヒーを入れることが出来ます。

3.ミネラルウォーターの軟水をコーヒーに使うとマイルドに

ミネラルウォーターを使うとより美味しいコーヒーを入れることが出来ます。

カルキ臭がしないため、コーヒー本来の味と香りがそのまま抽出されるので、雑味がなく豆の味わいを堪能出来ます。

軟水を使うと、コーヒーは酸味が引き立ちまろやかでクセがないマイルドな味わいになります。

レギュラーコーヒーに向いており、苦みを抑えた飲みやすい口当たりになります。

5.ミネラルウォーターの硬水を使うとパンチのあるコーヒーに

硬水は水そのものに独特のクセと味があり、そのクセを生かしたパンチのあるコーヒーになります。

苦みや香りが引き立つので、エスプレッソに向いており、またコーヒー豆本来の油分も抽出されやすいので、薄く油膜が出来ることもあります。

ヨーロッパは元々硬水に馴染みのある地域ですので、硬水を使うことで味わえる芳ばしく苦みばしったエスプレッソが主流となっています。

最初から砂糖やミルクを入れる前提ならば、焙煎もフレンチローストやイタリアンローストのものを使い、硬水を使うと香りや豆の複雑な深い味わいを楽しむことができます。

色や味が濃いように感じるので、カフェインも多く抽出されているように思うかもしれません。

カルシウムやマグネシウムが多いと、カフェインやタンニンの抽出を妨げるので、軟水で入れたコーヒーよりもカフェインは少な目になります。

6.ナチュラルミネラルウォーターを使うと奥深い味に

最近ではご家庭でも美味しい天然水が飲めるということで、ウォーターサーバーを利用している方も多くいますね。

ウォーターサーバーの天然水も軟水か硬水かで酸味のあるコーヒーに仕上がるか、苦みのあるコーヒーに仕上がるか分かれます。

また、バナジウムやシリカなどの希少ミネラルが含まれているものもあったりしますので、さらに奥深い味わいを楽しめるでしょう。

水もお湯も出せますし、お湯の温度もコーヒーを入れるのに適した85℃~90℃と設定されていたりしますので、楽に使用することが出来ますね。

水を変えてコーヒーを飲んでみよう

このように、コーヒーは入れる水によって同じ豆でも引き立つ味わいが変化します。

美味しいコーヒーを入れるにはどんな水が良いのかは、個人の好みで分かれるので一概にこの水が最も適しているといった明確な正解はありません。

ですから味わいだけでなくコーヒーそのものに奥深さがあり、楽しみがあります。

自分好みのテイストを探しながら水を選ぶとコーヒーを入れることがもっと楽しくなるでしょう。