「日本酒は太る」は本当?カロリーや言われる理由を調べてみた

日本酒の豆知識最終更新日:2018年9月24日

お酒を飲むと太ると考える方も多いかと思います。

しかし、日本酒を飲むと本当に太るのでしょうか。

そこで今回は「日本酒は太りやすいのか」をご紹介します。

1.日本酒のカロリーはどのくらい?

「太る」という言葉で一番連想しやすいのは「カロリーが高い」という事です。

まずは飲み会の定番のビールと日本酒を比較しましょう。

日本酒のカロリーは100ml当たり約100kcalに対し、ビールは100ml当たり約40~50kcalです。

これだけ見ると、日本酒の方が高く感じられます。

しかし、飲み会などの席でビール100mlでおさまる方はそうそういません。

アルコール度数も日本酒より低いので、同じようなカロリーは少なくとも摂取することが見込まれます。

また、カロリーだけでなく、日本酒よりビールの方が炭水化物やタンパク質など他の成分も多く含んでいます。

そうなると現状では「日本酒は太る」という結果には至りません。

次に、お酒のカロリーについて、詳しく調べていきます。

2.お酒のカロリー「エンプティカロリー」って何?

お酒のカロリーは一般的にエンプティカロリーといい、糖質や脂質よりも先に、熱として放出されると言われています。

アルコールにより顔や体が火照ったりする反応は、そのエンプティカロリーが即座に熱として放出されていることを意味しています。

つまり、まずアルコールから摂取したカロリーを優先的に消費(熱として放出)します。

そしてアルコール以外(食べ物やお酒に含まれるアルコール以外の成分)から摂取したカロリーの消費を後回しにしています。

しかも、体内で真っ先に消費されるがゆえに、後から入ってきた糖質や栄養素を非常に吸収しやすい状態にしてしまいます。

そのため先述のとおり、日本酒にもカロリーはありますので、大量に甘みの豊富な日本酒を摂取すれば、糖質を吸収しやすい状態にさらに糖質を加えることになるので、太りやすくなるとは言えます。

しかし、一升瓶を毎日飲み続けるという場合は別として、そうでなければ、そんなに太ることを気にするほどのことでもありません。

ここまでみてみると、日本酒が直接太ることに影響するかというと一概にはそうは言えないということがわかっていただけるでしょう。

では、何が問題になっているのでしょうか。

3.日本酒太りの際に見直すべきは「おつまみ」にある

日本酒を飲む状況を思い浮かべてください。

日本酒だけをひたすら飲んで、飲み会や晩酌は終わりません。

必ず「おつまみ」があります。

しかも日本酒がお好き方は特に、酒あてはこだわっていることでしょう。

ですがお酒を飲むと満腹感が得られず気分も高揚してくるので、つい食べ過ぎてしまうことが多いです。

そこでポイントとなるのは、カロリーの低いおつまみを選ぶです。

定番のお刺身、冷奴、海藻類、枝豆等をはじめとし、焼き鳥などのお肉はタレが甘いので、潮の味付けがオススメです。

ついつい、から揚げやチキン南蛮など油ものに偏ってしまってはいないでしょうか。

飲み方にもポイントがあります。

どのお酒にも言えることですが、すきっ腹で飲むことは避けましょう。

満腹中枢もマヒしてしまうので、暴飲暴食のリスクが高まります。

そして、日本酒の場合であれば、冷やより熱燗で楽しんでいただく方が、代謝が下がることを抑えることができます。

温かいものの方が代謝を上げ、脂肪を蓄積しにくくしてくれます。

「太る」ということは、バランスが一方向だけに偏って過剰になっているから起こり得る現象です。

そのためバランスの良い食生活と生活習慣を心掛ければ、たとえそれがお酒であっても、健康的で楽しい時間を過ごすことができます。

 

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