電気炊飯器が主流ですが、土鍋などの鍋でお米を炊く方も多くいます。
しかしボタンを押すだけで炊ける家電ではないため、火加減などに注意をする必要があります。
そこで今回は鍋でお米を炊く方法をご紹介します。
1.お米を炊く鍋の選び方
自宅にある鍋ならばどんな鍋でもご飯を炊くことが可能ですが、美味しく炊けるかどうかという点では、鍋選びにもこだわりたいところです。
家庭ですでにあるものでご飯を炊くのに適しているのは、土鍋です。
冬に鍋物をよくする家庭ならば、すでにあるとは思いますが、大きさが大きすぎるものですとご飯を大量に炊くということになってしまいます。
ご飯は大量に炊くほど実はおいしく炊けるのですが、ご飯専用の人数分に適応したサイズの土鍋があるとよいでしょう。
シチューなどを煮込むために適したフランス製などの、厚手のホーローの鍋も、ご飯がおいしく炊ける鍋です。
アルミ製などのあまり厚手ではないものでも炊くことが可能ですが、できるならば厚手ものをご飯用に用意できれば良いでしょう。
最近では、少人数用のご飯専用の鍋なども売られており、少しの量でも厚手のものでおいしく炊くことができます。
2.お米の選び方
お米のブランドは様々ですが、硬い目に炊くのが好きなど各家庭や個人での差があります。
コシヒカリ、ササニシキなど、ブランド米などが有名ですが、自分好みの銘柄がこれらのブランド米よりも安く手に入ることがあります。
できればお米屋さんでお米を購入すると、アドバイスなども受けることができ、プロの視点から、オススメの銘柄も教えてもらうことができます。
精米してから時間がたつと、美味しいお米でも周りのにおいを吸収し、虫がくるなどのことも考えられますので、精米したらなるべく早く食べきるようにしましょう。
または真空パックのようになっている空気に触れないものですと、長期保存を考えてあり良いでしょう。
3.お米の洗い方
美味しいごはんになるかどうかで、一番大切なポイントは、お米の洗い方です。
ご飯には、ぬかやほこりなどがついていることがあり良く洗うというのが基本です。
まず始めに水を入れてさっと表面についている、ほこりのようなものを洗い流し、即座に水を捨てます。
初めに入れた水にはごみや、ほこりなどで汚れた水になることもありますが、お米は乾燥した状態だったので、一番初めのこの汚れた水が一番吸収しやすいということになるので、即座に一番初めの水を捨てるのがポイントです。
ぬかには栄養などもあるのですが、ピカピカ光ったお米にしたいときには、このこめぬかが、ご飯の味や、見た目を損なう原因となりますので、よく洗い流すということが大切です。
水を入れて、ぐるぐるかき混ぜるというのではなく、回して握りまた回して握るという要領で、お米を洗いますが、あまり力を入れ過ぎると、お米の粒が砕けてしまいますので、ほどほどに、米粒が原型を残している程度に洗います。
水を入れ替えて最低3回洗うようにします。
お米の状態によっては、回数を増やしますが、洗っている水が透明になってくるまで繰り返します
4.お米の浸水
お米を洗ったら、すぐに炊かずにお米が、吸水する時間を置きます。
室温などにもよりますが30分くらい最低水につけるようにします。
ざるに上げておくという方法もありますが、洗ったお米に分量の水を入れてそのまま30分置いておくとよいでしょう。
洗っていきなり炊くということで炊くことも可能ですが、ふっくらとおいしく炊くにはこの浸水時間を持つと炊き上がりに明らかに差が出てきます。
冬は台所の温度や水温なども低いので30分以上60分ほど置いておくと、ふっくらしたご飯に炊き上げることができます。
5.鍋で炊く再の水加減はどうするか
水加減は、鍋だからといって特段変化はありません。
しかしお米が新米か古米かによって若干の違いがあります。
新米はまだ乾燥しきっていないので、お米自体の水分も考えて少し少ない目にするとよいでしょう。
計量してご飯を炊くとすれば、お米の量の1割から1.5割プラスで炊くとよいでしょう。
硬い目が好き、柔らかい目が好きなど好みもありますので、硬い目は1割プラスにしたらちょうどよいくらいです。
お米を測り忘れてしまったなどの時は、洗いあがったお米に指を入れて、中指の第1関節程度まで水を入れると丁度よい水加減になります。
これも家庭の好みで様々ですので、この前後の量にされるとよいでしょう。
6.火加減はどうするか
はじめちょろちょろなど、昔からの火加減の言い伝えなどもあるのですが火の通りをゆっくり目に初めにするとおいしく炊くことができます。
つきっきりで火加減を調節というのも大変ですので、普通くらいの弱めの強火で炊けばよいでしょう。
浸水後、鍋の中に氷を3個ほど入れて水温を下げて炊き始めると、はじめに緩やかに火が通り炊き始めることができますので、はじめちょろちょろの効果となります。
鍋で炊くと、炊飯器よりも意外と早く炊けてしまいますので、焦がさないように火を止めるタイミングも大切になります。
土鍋の良い点は、ふたが重いので、吹きこぼれなどにならない点です。
普通の鍋でも、ふたをして炊きますが、沸騰してきたら吹きこぼれに注意します。
7.鍋での炊き上がり時
ほぼ水がなくなってくると、ぐらぐらという音が、ぱちぱちという音になってきます。
おこげが好きな人もいますので、そういうときは香ばしい香りがしたら火を止めますが、ぐらぐらからぱちぱちに音が変わると、火を止めて、そのままふたを開けずに蒸らします。
15分ほど待ってその後にふたを開けるようにします。
ふたを開けたらまずしゃもじでひっくり返すようにしてご飯を混ぜますが、切るようにして混ぜておきます。
炊飯器では、保温機能などもありますが、土鍋や、厚手のなべそのものにも保温機能がありますので、温かいご飯を食べることができます。
鍋でご飯を炊く方法を知ろう
鍋でご飯を炊くようになりますと、そのおいしさから炊飯器よりも鍋で炊くようになるという家庭も多くなります。
洗い方など、いくつかのポイントに気を付けて炊くようにしましょう。
毎日のように続けていると、コツも覚えて美味しく炊くことができるようになります。
毎日食べるものだからこそ美味しくいただきたいものですね。