毎日のように食べるお米。
せっかく炊いたのに臭かったらとても残念ですよね。
そこで今回はお米が臭くなってしまう原因と対処法をご紹介します。
1.炊いたお米が臭ってしまうメカニズム
まず米は十分に洗えてるか、炊飯器の手入れを怠ってあまり洗ってないことで機器のホコリや汚れが原因で異臭を放っていないか確認します。
もしこれが原因の場合は毎日の炊飯を見直してください。
そしてどちらでもない場合は炊いた米が傷んでる可能性が高くなります。
俳句の表現で「飯饐える」(めしすえる)という言葉があり、意味はおひつの中の米が汗をかいて臭気を放つ様を表す夏の季語です。
昔は今のように冷蔵庫や電子レンジなどがなかったのでおひつに炊いた米は直で保管されていました。
炊いた米はそのまま室温で放置すると水っぽくなり、薄黄色くなって臭くなります。
科学的には糖分が酸化して雑菌が増殖していくことが原因です。
腐敗する原因は気温が高いことですが、高温多湿の環境は眠っていた細菌が繁殖しやすくなります。
1度繁殖してしまうと加熱調理することで菌をやっつける以外に方法はありません。
季節にもよりますが炊飯器の保温機能で保存するのは30分-1時間が目安です。
特に夏場はどうしても食品は傷みやすいですし、食中毒を引き起こす危険性もあるので注意が必要です。
また、米は匂いを吸着しやすい性質もあります。
おうち特有の匂いが移ってしまったり、洗剤の近くに置いたら洗剤の匂いがついてしまったりすることも珍しくありません。
もしそういった環境下での変化が起きた場合はシリカゲルや除湿剤を入れて保存すると良いでしょう。
また、可能であれば細菌を死滅させるため天日干しすることもオススメです。
2.炊いたお米の臭い対策におすすめのアイテム
炊くときに入れることで匂いを緩和してくれるアイテムの活用もオススメです。
それは備長炭、料理酒、はちみつ、雑穀、梅干しです。
備長炭を入れるとカルキ臭や米のヌカ臭さを吸着するだけでなく、炭から出るミネラル分が米に染み込み、粘り気のある美味しいお米になります。
ホームセンターで手軽に購入することが可能なので試しやすいですよ。
また、料理酒、はちみつはお寿司屋さんでも活用されてる有名な手法です。
料理酒はお肉の臭み取りで使うイメージが強いですが、実は米にも使えるんです。
もし調理酒がなければ日本酒でもいいですが日本酒特有の香りが米につくのでアルコールが苦手な方は避けたほうが無難です。
また、はちみつにはアミラーゼという酵素が含まれています。
このアミラーゼがデンプンを分解し臭いを防ぐだけでなく米全体をふっくらと美味しく炊き上げてくれます。
また雑穀、梅干しは炊き込みご飯と同様の効果があり、消臭効果に適しています。
雑穀にはキビ、アワ、ヒエを代表とする様々な穀類とイネ科の古代米である黒米、赤米、緑米があります。
それぞれ体への働きが異なります。
中でも緑米という種類の雑穀にはデトックス効果で美顔効果が期待できるだけでなく消臭、殺菌効果があります。
また、シソが含まれる梅干しには強い殺菌作用があり0157を始めとする食中毒予防に効果が期待できると評判のアイテムです。
お弁当屋さんのご飯に入っていた梅干しは美味しいだけでなく役割があります。
3.いつでも美味しいお米をストックする方法
温かい食べ物を長時間そのまま保存すると傷んで臭くなってしまいます。
かといって食べないまま生米を保存しておくのも最終的には傷んできます。
保存用の密閉型容器に移して湿気から守ろうと気を使っているつもりでも夏場の室温で15度以上の場所に保管されてる可能性があります。
そこで生のお米を保存するならジップロックに移して冷蔵保存することで高温多湿と日光から守るのがオススメです。
また、炊いた後の余った米は冷蔵庫の温度ではデンプンが壊れてボソボソの食感になってしまうので冷凍保存がオススメです。
1膳毎にサランラップやジップロックに分けて冷凍庫にストックしておけば召し上がるときに解凍して温めるだけで美味しく頂くことが可能です。
保存期間はおよそ3日程。
それ以上経過しても召し上がること自体はできますが、米粒内の水分が徐々に水蒸気となり抜けてしまうので美味しくなくなってしまいます。
炊いたお米の臭さをなくそう
日本人に生まれたからにはいつでも美味しいお米をいただきたいですよね。
そこでちょっとした知識を身につけておくだけでこんなにも色々な方法でお米を楽しめるんです。
炊いたお米の臭いが気にならないように対策していきましょう。